秘蜜の秘め事
まるで、それ以上は聞いてこないでと言うように。

「そう、かな?」

そう感じたのは、わたしの考え過ぎだろうか?

今はきぃちゃんの話にあわせることにした。

「だってあの頃よりも身長が伸びたし、かわいくなったと言うか…キレイになったと言うか…」

自分で言って照れくさくなったのか、きぃちゃんは横を向いた。

かわいい。

キレイ。

去年まで女子校に通っていたと言うせいもあり、そんなことを言われたことはなかった。
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