秘蜜の秘め事
家路に向かっている時、幼い頃のきぃちゃんの顔を思い出した。

オレンジ色に近い茶色の猫っ毛。

クリクリの大きな瞳。

小柄で華奢な躰。

まさに、女の子だった。

わたしと一緒にいると、よく姉妹に間違われたものだ。

再会した彼は華奢なのは相も変わらずだけど、身長は伸びて躰つきもしっかりしていた。

「まさか、きぃちゃんと一緒の学校だったんてなあ」

驚いちゃった。

でも、嬉しい方が勝っていた。
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