秘蜜の秘め事
「でも今日は真がいいな。

真が作ってくれるご飯、美味しいもん」

わたしは返した。

いつまでもわたしばかり負けるのは悔しいんだもん。

「本当?」

真がわたしの顔を覗き込んだ。

「わたしがウソつくように見えます?」

「見えないね」

そう言って真はわたしから離れた。

「じゃ、いい子で待っててね」

「待ってます」

わたしが返事したことに真は満足そうに笑った後、頭をなでた。

幸せだ。

真に頭をなでられながら、わたしは思った。
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