秘蜜の秘め事
とりあえず、学校に間にあった…と言えば間にあった。

しかし、
「お腹すいた…」

慌ててたから、朝ご飯を食べるのをすっかり忘れていた。

こんなことなら、洋服と一緒にコンビニで買ってきたパンも用意すればよかったな。

そうしたら、出て行く時に食べることができたのに。

食べながらの通学は、もちろん悪いことだ。

でも真と過ごすことは…うん、やめるのは無理だ。

そう思って顔がにやけそうになった時、
「あれ、りっちゃん?」

聞き覚えのある声に声をかけられた。

「あっ、きぃちゃん」

「おはよう。

隣いい?」

「いいよ、おはよう」

椅子のうえに置いていたカバンを退けた。
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