秘蜜の秘め事
「ありがと」

きぃちゃんはわたしの隣に腰を下ろした。

「りっちゃんもこの講義受けてるの?」

「まあ、必修だからね」

「だよねー」

きぃちゃんはズボンのポケットに手を入れた後、
「はい」

わたしの手のうえに何かを置いた。

ピーチ味のキャンディだった。

「わー、ありがとう」

わたしはお礼を言うと、包みを破った。

朝ご飯には足りないけど、ないよりかはまだマシだ。

キャンディを口の中に入れた。

うん、美味しい。
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