秘蜜の秘め事
「次の授業は?」

口の中でキャンディを動かしていたらきぃちゃんが聞いてきた。

「次の授業?」

カバンから手帳を出して確認。

「えーっと、哲学史」

「一緒!」

「へっ?」

嬉しそうな声で叫んだ彼がよくわからなくて、マヌケな声が出た。

「俺も哲学史!」

きぃちゃんが嬉しそうに言った。

「えっ、本当!?」

わたしも嬉しくなった。

「りっちゃんと一緒だー♪」

「一緒一緒♪」

わたしたちは笑いながらハイタッチを交わした。
< 156 / 440 >

この作品をシェア

pagetop