秘蜜の秘め事
何だか、小さい頃に戻った気分だ。

例えば食べたいものが一緒だったり、遊ぶことが一緒だったりすると、嬉しかったっけ。

「3限目は?」

きぃちゃんが続けて聞いた。

「3限目?

あー、ごめん。

2限までなんだー」

わたしが返したら、
「何か残念」

きぃちゃんは大げさに肩を落とした。

「でも、午前中だけでもりっちゃんと一緒だからいいや♪」

そう言ってきぃちゃんは開き直った。

「そっか」

わたしがそう返したら、チャイムが鳴った。
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