秘蜜の秘め事
きぃちゃんはカレーライスを頼んでいた。

「ありがと」

わたしはきぃちゃんの向かい側の椅子に座った。

「じゃあ、食べようか」

きぃちゃんが言ったので、わたしたちは手をあわせた。

「いただきまーす」

スプーンを手にとってオムライスを口に入れた。

「うん、美味しい♪」

きぃちゃんは美味しそうにカレーライスを頬張っていた。

こうして2人で一緒にご飯を食べるのは、幼稚園のお昼ご飯以来じゃないだろうか。

10年以上も昔のことを思い出しながら、オムライスを頬張った。
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