秘蜜の秘め事
そのうえ、わたしが1口飲んだところと同じ場所に。

そこに口をつけようかと思ったけど、やめた。

何をしているんだよ、わたしは。

同時に、自分の今の格好に気づいた。

「あー!」

パジャマにカーディガンを羽織っただけの格好。

赤茶色のパーマの髪もボサボサで、おまけにメイクもしていない。

わたし、こんな姿で古沢さんの前に立って話していたの!?

「ショック…」

せめて、髪くらいちゃんととかせばよかった。

今さら後悔しても、すでに遅い。
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