秘蜜の秘め事
「わかるに決まってるでしょ。

って言うか、俺までわからなかったら一緒に行く意味がないじゃん」

きぃちゃんは笑いながら返した。

「行こう」

そう言ったきぃちゃんと一緒にカフェを後にした。

学校を出て、10分くらい歩いたところに会場である居酒屋があった。

「へぇ、知らなかったなあ」

居酒屋の外観を見たわたしは言った。

一見すると、おしゃれなフレンチレストランみたいな外観だった。

だけどドアの横には、居酒屋のトレードマーク(?)である赤ちょうちんがぶら下がっていた。

「俺も最近までここにあること自体知らなかった」

きぃちゃんは苦笑いしながら言った。
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