秘蜜の秘め事
他のところは盛りあがっている。

すっかり出遅れてしまったわたしは、今さら彼らの輪の中に入ることができなかった。

「俺はりっちゃんと一緒にいた方が楽しいから。

えーっと…」

きぃちゃんはわたしのグラスを指差した。

「ウーロン茶?」

そう聞いてきたきぃちゃんに、
「うん、ウーロン茶」

わたしは答えた。

「1口いい?」

「えっ…」

いきなりそんなことを言われて、わたしは戸惑った。

「いい?」

きぃちゃんはグラスを指差してもう1度聞く。
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