秘蜜の秘め事
きぃちゃんからグラスを受け取ると、わたしは彼のグラスを返した。

「やっぱり、難しかったか」

きぃちゃんはフフッと笑った後、自分のグラスに口をつけた。

「何か…ごめんね」

謝ったあたしに、
「いいよ、気にしないで」

笑いながらそう言ったきぃちゃんに、わたしはウーロン茶のグラスに口をつけた。


飲み会が終わったのは9時を少し過ぎたところだった。

「楽しかったねー」

楽しそうに笑って言いながら、わたしたちは居酒屋を出た。

みんな、本当に楽しそうだ。
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