秘蜜の秘め事
電話の着信だった。

名前は…“古沢真”と表示されている。

「――フルサワ…マコト…?」

“マコト”って言う名前からして見ると、女の子かも知れない。

一瞬梨衣の友達…かと思ったけど、彼女の口から“マコト”と言う名前が出てきた記憶がない。

着信が止まった。

俺は彼女の携帯電話をいじって、履歴を確認した。

驚愕した。

「――何だよ、これ…」

着信は、全部“古沢真”の文字で埋まっていた。

1番古いのは…20時50分。

飲み会が終わりになりかけた時間だ。
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