秘蜜の秘め事

第4章

「ねえ、りっちゃん」

幼い顔のきぃちゃんがわたしの名前を呼んだ。

「なぁに?」

そう返したわたしの声も、幼かった。

その瞬間、これは夢だとわたしは思った。

幼い頃のわたしときぃちゃん。

懐かしい夢だ。

そんなことを思っていたら、
「りっちゃん、大きくなったら僕のお嫁さんになってくれる?」

きぃちゃんが言った。

「お嫁さん?」

わたしは聞き返す。

「うん、お嫁さん!」

嬉しそうにうなずいたきぃちゃんに、
「なる!」

わたしも嬉しいと言うように返事をした。
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