秘蜜の秘め事
まぶしい光に、朝がきたんだと言うことを知らされた。

「――んっ…」

閉じていた目を開けると、見知らぬ色のシーツが目の前にあった。

あれ…?

わたし、どうしたんだろう?

そう思いながら躰を起こすと、そこはベッドのうえだった。

「えっ…?」

ここ、どこ?

首を動かして周りを見ようとしたわたしに、
「りっちゃん、おはよう」

聞き覚えのある声に視線を向けると、マグカップを持ったきぃちゃんがキッチンに立っていた。
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