秘蜜の秘め事
チュッ…

真の唇が背中に触れるたび、音が浴室に響く。

な、何なのよ…?

「――んっ…」

彼の唇が触れるたびに出てきそうになる声を我慢する。

そう言えば真はどうしてだかわからないけど、背中を攻めるのが好きだ。

「――ッ…」

必死で声を押さえているわたしに、
「気持ちいい?」

耳元で真がささやくように聞いてきた。

「――何で…?」

答える代わりに聞き返したら、
「さっきからずーっと声を出すのを我慢してるから」

真はイジワルそうに返した。
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