秘蜜の秘め事
きぃちゃんはふうっと息を吐いて、空を見あげた。

「今日は温かいね」

「うん」

そう言ったきぃちゃんにわたしはうなずいて答えた。

「この間の飲み会」

きぃちゃんが思い出したと言うように話を切り出した。

「なれないのに、無理させてごめん。

終わったとたん、りっちゃん寝ちゃったから、よっぽど疲れたんだなって」

「そんな…」

そこまで言いかけたわたしだったけど、続かなかった。

「いいよ、言わなくても」

きぃちゃんは笑った後で、
「お詫びと言っちゃ申し訳ないけど、今週末空いてる?」
と、話を続けた。
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