秘蜜の秘め事
僕は首を傾げた。
「何か食べたかったら、今すぐコンビニに行って…」
「行かないで」
言いかけた梨衣をさえぎるように、梨衣に向かって手を伸ばした。
「ま、真?」
梨衣が戸惑っている。
伸ばした手は届かなかった。
それが、僕らの今の距離を表しているみたいだ。
手が届きそうなくらい近くにいるのに、遠くにいるせいで届かない。
梨衣は恐る恐ると言うように、伸ばした僕の手に触れた。
小さな彼女の手から、彼女のぬくもりが伝わる。
そのぬくもりを閉じ込めるように、僕は彼女の手を握った。
「何か食べたかったら、今すぐコンビニに行って…」
「行かないで」
言いかけた梨衣をさえぎるように、梨衣に向かって手を伸ばした。
「ま、真?」
梨衣が戸惑っている。
伸ばした手は届かなかった。
それが、僕らの今の距離を表しているみたいだ。
手が届きそうなくらい近くにいるのに、遠くにいるせいで届かない。
梨衣は恐る恐ると言うように、伸ばした僕の手に触れた。
小さな彼女の手から、彼女のぬくもりが伝わる。
そのぬくもりを閉じ込めるように、僕は彼女の手を握った。