秘蜜の秘め事
休日と言うこともあり、待ち合わせ場所の駅前は人が多かった。
その大勢の人の中でオレンジに近い茶色の髪が浮いているように見えたのは、わたしの気のせいだと思う。
街灯にもたれかかり、携帯電話をいじっているきぃちゃんがそこにいた。
わたしも人のこと言えないけど…きぃちゃんって、髪の色でわかるんだなあ。
そう思いながらわたしはきぃちゃんに歩み寄り、
「おはよう」
声をかけた。
きぃちゃんは携帯電話をジーンズのポケットの中にしまって、
「おはよう、りっちゃん」
嬉しそうに笑いながらあいさつを返した。
「行こうか」
そう言ったきぃちゃんに、
「うん」
わたしはうなずいた。
その大勢の人の中でオレンジに近い茶色の髪が浮いているように見えたのは、わたしの気のせいだと思う。
街灯にもたれかかり、携帯電話をいじっているきぃちゃんがそこにいた。
わたしも人のこと言えないけど…きぃちゃんって、髪の色でわかるんだなあ。
そう思いながらわたしはきぃちゃんに歩み寄り、
「おはよう」
声をかけた。
きぃちゃんは携帯電話をジーンズのポケットの中にしまって、
「おはよう、りっちゃん」
嬉しそうに笑いながらあいさつを返した。
「行こうか」
そう言ったきぃちゃんに、
「うん」
わたしはうなずいた。