秘蜜の秘め事
「飲み会の時、俺がりっちゃんのグラスに外国の強い睡眠薬を入れて、りっちゃんを眠らせて、そのすきにりっちゃんを犯そうとしていたことに」

「――えっ…?」

今度こそ、耳を疑った。

飲み会が終わったとたんに眠くなったのは…偶然じゃなかったってこと?

最初からきぃちゃんに仕組まれていたってこと?

「だけど犯そうとしたら…古沢真が邪魔してきた。

その人って、しつこいんだね。

りっちゃんの携帯電話に何度も何度も、それもストーカー並みに電話してたんだ。

まあ、邪魔だったから電源切ったけど」

微塵の罪悪感を感じていないと言うように、きぃちゃんが言った。

「どうしてそんな…!」

「俺はりっちゃんが欲しかったんだ!」

きぃちゃんが叫ぶように言った。
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