秘蜜の秘め事
次に出てくる言葉が怖かった。
「恋人の存在。
それが、俺が知らない間に変わっていたりっちゃんだった」
静かに、だけど心の中をグサリと刃物で刺すように、きぃちゃんが言った。
「…ッ」
言葉が出てこなかった。
いつものきぃちゃんじゃない…。
わたしは1歩後ろに下がった。
「俺が怖いの?」
きぃちゃんが言った。
「こ…怖くなんか…」
「じゃあ、何で逃げてるの?
怖くなかったら、そうやって俺から逃げないよね?」
目を伏せた。
「りっちゃんが欲しくて欲しくて、ずっと手に入れたかった。
やっと手に入ると思ったら、古沢真が邪魔をした」
「真のことを悪く言わないで…」
「俺からして見たら、古沢真は悪者だよ!
俺からりっちゃんを奪った、最悪な人だ!」
小さな反抗の声は、きぃちゃんの耳に入らない。
「恋人の存在。
それが、俺が知らない間に変わっていたりっちゃんだった」
静かに、だけど心の中をグサリと刃物で刺すように、きぃちゃんが言った。
「…ッ」
言葉が出てこなかった。
いつものきぃちゃんじゃない…。
わたしは1歩後ろに下がった。
「俺が怖いの?」
きぃちゃんが言った。
「こ…怖くなんか…」
「じゃあ、何で逃げてるの?
怖くなかったら、そうやって俺から逃げないよね?」
目を伏せた。
「りっちゃんが欲しくて欲しくて、ずっと手に入れたかった。
やっと手に入ると思ったら、古沢真が邪魔をした」
「真のことを悪く言わないで…」
「俺からして見たら、古沢真は悪者だよ!
俺からりっちゃんを奪った、最悪な人だ!」
小さな反抗の声は、きぃちゃんの耳に入らない。