秘蜜の秘め事
「お風呂わいたから、入ろう?」

真が言った。

わたしは答えなかった。

いや、答えることができなかったと言った方が正しい。

「…一緒に、入る?」

真がつけくわえるように、聞いてきた。

その質問にも、わたしは答えれなかった。

「梨衣…」

真は困ったと言うようにわたしの名前を呼んだ後、わたしの手をつかんだ。

手をひかれるまま向かった先は、バスルームだった。

真はわたしの服を脱がして、それから自分の服も脱いだ。

2人分の濡れた服を真は洗濯機に放り投げると、わたしを押してバスルームへ入った。
< 300 / 440 >

この作品をシェア

pagetop