秘蜜の秘め事
ご飯はいつも食パンか、コンビニ弁当、カップ麺で済ませているのだろうか?

そう思いながらわたしはアクエリアスを取り出すと、冷蔵庫のドアを閉めた。

それをきぃちゃんの元へ持って行くと、きぃちゃんは上半身を起こして待っていた。

「はい…」

「ん」

わたしがアクエリアスを渡すと、きぃちゃんはそれを受け取った。

カチリとふたを開けると、きぃちゃんは口をつけた。

ゴクゴクと喉を動かして、アクエリアスを飲んでいた。

「はあ…」

アクエリアスは、空っぽになっていた。

その様子から、よっぽど喉が渇いたいたんだと理解した。

「ねぇ、きぃちゃん」

わたしは話しかけた。

きぃちゃんはわたしに視線を向けた。

「いつもご飯は…コンビニ弁当とか、カップ麺で済ませてるの?」

そう聞いたわたしにきぃちゃんは目を伏せて、
「外食の日だってあるよ」
と、呟くように言った。
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