秘蜜の秘め事
きぃちゃんのマンションを出ると、振り返った。
初めて聞いたきぃちゃんの話に、戸惑った。
だけど、どんな生い立ちを送っていたとしてもきぃちゃんはきぃちゃんだ。
「――きぃちゃんは、“大切な友達”だから…」
マンションに向かって呟くと、わたしは家に向かって歩き出した。
カバンの中の携帯電話が震えていた。
取り出して見てみると、真からメールがきていた。
『学校終わった?
早く帰ってきて、今日は梨衣の大好きなエビとブロッコリーのマカロニグラタンだから』
そんなことを送ってきた真に、わたしは笑った。
「真ったら…」
なんて呟いたけど、真は“大切な恋人”だ。
“大切な友達”と“大切な恋人”。
どちらも男だけど、わたしの“大切な人”であることには変わりはない。
そう思いながら、わたしは真と温かいご飯が待っている家へ足を向かわせた。
☆★第2部完☆★
初めて聞いたきぃちゃんの話に、戸惑った。
だけど、どんな生い立ちを送っていたとしてもきぃちゃんはきぃちゃんだ。
「――きぃちゃんは、“大切な友達”だから…」
マンションに向かって呟くと、わたしは家に向かって歩き出した。
カバンの中の携帯電話が震えていた。
取り出して見てみると、真からメールがきていた。
『学校終わった?
早く帰ってきて、今日は梨衣の大好きなエビとブロッコリーのマカロニグラタンだから』
そんなことを送ってきた真に、わたしは笑った。
「真ったら…」
なんて呟いたけど、真は“大切な恋人”だ。
“大切な友達”と“大切な恋人”。
どちらも男だけど、わたしの“大切な人”であることには変わりはない。
そう思いながら、わたしは真と温かいご飯が待っている家へ足を向かわせた。
☆★第2部完☆★