秘蜜の秘め事
時子さんは梨衣に歩み寄ると、
「梨衣、私もう寝るから」
と、言った。

「えっ、お母さん?」

そう言った梨衣に時子さんはポンと肩をたたくと、微笑んだ。

梨衣も何かを感じたと言うように、口を閉じた。

「おやすみなさい」

時子さんは部屋の中へ入って行った。

「おやすみなさい」

梨衣は返事をすると、僕に視線を向けた。

「おいで」

僕が言うと、梨衣はベランダに足を踏み入れた。

梨衣は水色の花柄のキャミソールにホットパンツ姿だった。
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