秘蜜の秘め事
僕は梨衣と目をあわせた。

「タイトルは、『秘蜜の秘め事』って言うんだ」

「へえ、どんな話なの?」

今から読みたいと言うように言った梨衣に、
「女子高生と恋愛小説家の恋の話なんだ」

あらすじを簡単に言った僕に、
「それって…」

梨衣は驚いたと言うような顔をした。

「うん、そうだよ」

僕はうなずいた。

「僕らの物語」

出会って、恋をして、いろいろと悩んでは、お互いを思いあって、愛しあって。

「幸せだって、言いたいんだ」

「わたしも」

僕たちは微笑みあいながら、幸せを大事に噛みしめた。


☆★END☆★
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