秘蜜の秘め事
つまり……そう言うこと、なんだよね?

もちろん、初めてである。

知識は、学校の保健の授業で習った程度だ。

怖い。

でも、古沢さんのことを知りたい。

髪をなでている手をつないだ。

「――いい、です…」

答えた。

「古沢さんのこと、もっと知りたいんです…」

震える声で言ったわたしに、
「――梨衣…」

古沢さんの唇が、わたしの唇と重なった。
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