秘蜜の秘め事
寝室の灯りは、ベッドの横に置いてある小さなテーブルのスタンドだけ。

オレンジ色の灯りが寝室を包んでいた。

服も下着も何1つ身につけていないお互いの躰がオレンジ色に染まっている。

「――あっ…」

出したことがない声に、思わず手で口を隠そうとした。

「隠さないで」

隠そうとした手をつかまれて、甲にキスを1つ。

「もっと聞きたいから、見ていたいから」

「――んっ…」

躰に落ちた彼の汗にも反応して、感じてしまう。
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