秘蜜の秘め事
「少し、我慢して…」

何を?

そう声をかけようとした時、
「い…!

痛い!」

さっきのとろけるような快感が消えてしまうくらいの痛みが、下半身を襲った。

「い…たい…!

無理…痛い…!」

頬を伝う生理的な涙。

それらを払うように首を横に振る。

「梨衣…もう少し、だから…」

古沢さんの顔に視線を向けると、端正な顔立ちがゆがんでいた。

何かに耐えるように歯を食いしばっているように見える。
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