秘蜜の秘め事
「9時だよ」

「えっ、9時…!?」

今日は平日。

当然学校があって始まっている訳で…。

「イタタ…」

躰を起こそうとしたら、下腹部の鈍痛。

「お腹が痛いんだったら無理しない方がいいよ?

学校には後で休むことを連絡すればいいんでしょ?」

お腹をなでながら言う彼にうなずいた。

「それに…」

それに?

古沢さんは微笑んでわたしを抱きしめて、
「もう少しだけ梨衣と一緒にいたいから」
と、言った。
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