花言葉
「うん…。あんなことでいちいち謝ることないのに」

わたしはなんか恥ずかしくなって意地悪なことを言ってしまった。

それでも彼──結城は笑って

「怒ってないみたいでよかった。」

と言った。

その日からわたし達は仲良くなっていった。同じ学校の同学年ということも知った。

そして高校1年の冬の日、わたしは結城に告白された。もちろんすぐにOKしたけど。



──その日から今まで特に大きな事件もなかったけど


わたしの方に原因があるのかもしれない。

結城は誰にでも優しい。始めは別に気にならなかったけど、2年経った今、だんだん気に障るようになってきた。 

『苛々する』

この言葉が適当だろう。
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