花言葉

(逆に気まずくなること聞いちゃったのかな…)

と落ち込んでいると、


｢…好きな人ならいたんだけどなあ…｡まあ、昔のことじゃよ｣

おじいさんが話を繋ぐように微笑みながら話してくれた｡



こんなときまで笑わなくてもいいのに…

｢その人…諦めちゃったんですか?｣

｢諦めるしかなかったんだよ｡今も昔もね｡…はいはい、この話はおしまいですよ｡何か飲みものとってきますね｡｣



わたしはおじいさんの恋の話の続きがとても気になったけど、とても聞ける雰囲気ではなかった｡


おじいさんが紅茶を持ってきてくれた｡おじいさんは前話したとき、紅茶は飲まないって言ってた｡わたしのために買っておいてくれたのかな｡



わたしはおじいさんにお願いした。




｢あの…、ここで勉強してもいいですか?｣