青い猫の花嫁

部屋に入るなり、着ていたシャツを脱ぎ捨てたトワ。
いきなり現れた素肌に、心臓が飛び跳ねた。


ひゃああ!

バサ!バサ!って大きなベッドに放り投げられる衣類に視線を落とす。


「行こ」

「へ?」


あっという間に見慣れた制服姿になったトワは、少し荒っぽくあたしの手を掴んだ。








――――……
――……


「あー面白かった」


教室につくなり、机に突っ伏したあたしの隣で何とも楽しそうな声がして、ズルズルと見上げた。


「……、よくわかんないけど、トワで遊ぶのやめてくれる?あたしも疲れる」

「別に遊んでないけどな。俺は俺のしたいようにして、それで藍原が想像した通りの反応するから、可笑しいだけ」

「松田くんさ、それを遊ぶって言うんじゃないの?」

「あはは。そうなの?」


……わかりません。でも、そう見えます。

ジトッと松田君を見て、また机に突っ伏した。
その時、教室の扉が勢いよく開いて、総司朗さ……三國先生が教卓に立った。


あたしはその姿を見て、ブルブルと頭を振ると机の中から教科書とノートを準備した。

なんにしても、松田君のおかげでトワが学校に来た。


だから今は、それでいい。



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