青い猫の花嫁
「トワとうまくいったんだね?」
「へ?」
開いた口が塞がらない。
だってその事は、爽子にしか言ってないんだ。
呆気にとられていると、廉次さんがニコニコと答えを待ってた。
かあああと頬に熱が集まっていくのがわかって、思わず俯いてしまった。
「な、なんで……」
―――そう思うんですか?
そうききたくても、気恥ずかしくて口ごもる。
「そりゃあ、わかるよ~。僕だもん」
「え?」
なにそれ、まさか廉次さん……心読めるの?
トワは出来ないって言ってたけど、出来る人もいたのかも!
だったらあたしが今まで思ってた事、筒抜けって事!!!?
がーーん!
と、その時だった。
「読めないよ、心の中なんて」
いきなり背後で声がしたと思ったら、鋭い視線を感じてハッとした。
見上げると、腕組みをして苛立たしげに眉を寄せた、トワがいた。
「と、トワっ!」