青い猫の花嫁
トワは、それからあたしを家に送り届けると、またおじいさんの待つ家に帰って行った。
トワに出会って、もう半年が過ぎようとしてる。
最初に会った時は、こんなふうになるなんて思ってもみなかったな……。
小さくなっていく背中を見送るのが、苦しいなんて。
見えなくなった瞬間に、愛おしくてたまらなくなる。
会いたくて、傍にいたくて。
声が聴きたくなる。
あたし、自分がこんなになっちゃうなんて思ってもいなかった。
松田君の時とは、違うこの気持ち……。
本物だよね?
早く、早くまたトワに会いたいな。
でも、あたしの願いも虚しく
それから何日もトワに会えない日が続いて。
それでも、毎日が、平穏に過ぎていった。