青い猫の花嫁
……真っ赤だ……。
「……そんな事、言われて俺、どうすればいい?」
そう言ったトワは、眉間にグッとシワを寄せて薄く息をついた。
コツンとおでこを合わせると、上目づかいで覗き込まれる。
「嬉しくて、どうにかなりそうだよ」
「……あたしも……」
言って、触れ合った唇。
軽くついばむように口づけされて、くすぐったくてまた笑ってしまった。
「ふふ」
「真子、好き。……ほんとに好き」
伏し目がちのトワが、そう言って、触れるだけのキスを落とす。
キスするたびに、胸が熱くなる。
ジワリジワリと溶けていく。
柔らかく笑うトワの笑顔に、性懲りもなく涙が溢れる。
「……うん。うん、あたしも好き、……んっ……」
囁いた言葉は、唇ごとトワに食べられてしまった。
噛みつくような深いキスに、頭の中が甘く痺れ、知らないあたしが顔を出す。