青い猫の花嫁
細く見えて……意外としっかりしてると言うか……。
「さむ……」
まだ眠そうなトワ。
いきなり手を伸ばすと、あたしの腕をクイッと引いた。
「きゃっ……え、あの、トワ……」
「寒いよ真子。もっとこっち来て」
ひええええ!
あっという間に抱きすくめられて、ガチッと固まったあたし。
「……」
うわわわ~……
首筋にふわりと吐息がかかり、思わずキュッと目を閉じた。
ドクンドクンって朝から心臓は大忙し。
抱き締められたままジッとしていると、耳元でトワが囁いた。
「……身体、平気?」
「え?」
「俺、手加減出来たか……自信ない」
「あ……」
心配、してくれてるんだろうけど……。
今は、そう言われると余計に照れる。
しゅーって音が出そうなくらい真っ赤になったあたしは、コクコクと頷いた。
「だ、大丈夫」
「ほんと?」
「ほ、ほんと……」
うう、恥ずかしいよ~……。
体に回ったトワの手が、そのままあたしの手を包み込んだ。