青い猫の花嫁
その真っ白な封筒には見覚えがあった。
そうだ、これは……。
「昨日、総司朗先生から預かった封筒……」
「総司朗?」
さらに不審そうに綺麗な表情を歪ませたトワ。
いきなりガバリと起き上がると、真っ黒なシャツを無造作にかぶった。
さっさと衣類を身にまとうと、封筒をもって窓際に向かう。
茫然と、ベッドの中から眺めていてハッとした。
ふ、服着ないと……。
モゾモゾとシーツの中で着替えると、手でさっと髪を整えた。
「……なんか入ってる」
封筒を太陽の日差しにかざすようにしていたトワがそう言った。