青い猫の花嫁
千年後―――……
千年後の今日、お前は生まれ変わる。
そして見つけ出しなさい
きっと、願いを叶えなさい。
私も共に見届けましょう……
「……っ!」
水面に映っていた映像が、いきなり足元から湧き上がり、あたし達を飲みこんだ。
今度はなにっ……
苦しくて、グッと胸を抑えたその時。
それは波が引くように消えてなくなり、穏やかな風が頬をかすめた。
―――……月が、見下ろしている。
初めてこの地に降り立った場所に、あたしはひとり、立っていた。
星が、零れ落ちそうな程輝いていて。
一番星が、キラキラと宝石のごとく光った。
「……」
さっきと同じ?
うんん、雨が降ってた感じはしない。
頬を撫でる風は、乾いてるし。
寒くもない。
ん?あれは……。