青い猫の花嫁
それからゆっくりと近づく距離。
優しく、慈しむように重なった唇。
あったかくて
苦しくて
切なくて
大好きで
愛おしくて
あなたを好きになって
あたしは、あたしを好きになれた。
あなたのその手に抱かれてると思うから、強くなれた。
悲しい事は、きっとふたりで乗り越えていこう?
そうして、ふたり一緒に
ずっと
ずっと
かけがえのない時間を、過ごしていこう
ね、今度はあたし達を見ててね?
きっと世界中で誰よりも幸せになってみせるから。
忘れないよ?
千年もの、愛おしい猫の想いを
あたし達は忘れない。
キスを交わすあたし達に
はらりはらりと、真っ白な光が降り注いだ。
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☆
fin.