青い猫の花嫁
雨脚はどんどん強くなってる。
しかも、雷もピカピカゴロゴロ鳴りやまない。
リビングのソファに座って、ひとりテレビを見ていても、その音が聞こえないほどだ。
「うう……やだな」
大きなクッションを抱きしめた、その時。
ドーン!カラカラカラ……
「きゃ!」
外が激しく光ったと思ったら、光と音速がほぼ同時。
物凄い音がして、どこか近くに雷が落ちたらしい。
次の瞬間には、テレビも電気も何もかも、真っ暗になってしまった。
わ……うそ、停電?
あ、そうだ。トワ!
トワ大丈夫?
お風呂に入ってるってことは、猫ちゃんの姿のままなんだよね?
大丈夫だとは思うけど……。
ちょっと様子を……。
目が慣れない中でも、住み慣れた家の中。
あたしは迷うことなくお風呂場へ向かった。