WITH
「本気でさ……体の相性良すぎだし、また会おうよ?」
まだ残る体の火照りとは裏腹に、冷めた心はこの男を求めているわけではない。
わかっていながらも、一人でいるとイヤでも廉のことを考えてしまうから……
私は毎日のように、繁華街へと足を向かわせてしまうんだ。
「それは、無理」
キッパリと言い放ち、起き上がろうとする私に
「はっきりしてんなぁ……
まぁ、いいや。また会えた時、相手してくれればさ♪」
相変わらずけらけらと笑いながら飄々とそう言う男は、私の腕を引き戻し体を組み敷いてくる。
「もう1回しよっか?」
見下ろして聞いてきたくせに、返答を待つことなく私の隅々を這い回りだした手に体はすぐに熱くなって、私はされるがまま身を任せた。