WITH


静かな部屋には時計の針音が響いて、すでに午前3時を過ぎている。


明日も仕事だけれど、時間を気にするよりも今はこの話を聞かなければいけないように思えて、私は正面を向いて律の声に耳を傾けていた。



「まぁ……俺も姉貴の様子が変なのは薄々気付いてたんだけど、廉先輩が聞いてきて納得した。
―――同窓会で、なんかあったのかもって」



何を話されるのかと落ち着かなくて、ソファーの上に足を乗せ膝を抱えている私。


廉は、私の何を気にしてる―――???



「何聞いても、廉先輩は言葉濁してたけどね……」



にっと笑って私を見た律に、私は膝の上に顔を乗せたまま横を向いて、目線だけを向ける。



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