WITH
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啓祐に同窓会に行くと決意してから、3週間がたった。
季節はすっかり秋めいて木々は紅葉で彩られ、
同窓会の日まであと5日というところまで迫っていた。
1日1日……
同窓会の日が近付くにつれ、
私はそわそわと落ち着かなくて。
廉のことばかり、思い出してしまう。
そんな私の心境とは関係なく、
仕事には行かなければならず……
私は、淡々と仕事をこなす日々を過ごしていた。
福祉施設で働き出して、
もう5年目。
人間関係も安定しているし、
仕事も覚え、それなりにやっていけていると思う。
だけどその反面、
長い年数働いていることで任せられることも増え、責任も重くなってきていて。
正直、忙しすぎなくらいに忙しい。
でも、その分……
仕事の時間は、
余計なことを何も考えずにいられた。