WITH


* * * * *


仕事を終え携帯を開くと、啓祐と律からメールが来ていた。


啓祐からのメールには、待ち合わせの場所と“迎えに行けなくて、ゴメン”という内容。


律からは、“予定が入っている日、教えといて?”。


……これは、廉と会う日を決めようとしていると考えていいの?


律にメールを打ちながら歩いている間にバス停に着き、ちょうど来たバスに乗ることが出来た。





その後到着したのは、バーを兼備えたイタリアンレストラン。


オレンジ色の間接照明に照らされた店内はオシャレな雰囲気で、週末の夜ということもあって混み合っていた。



「紗和ーっ!!」



キョロキョロと店内を見渡していると私を呼ぶ声が聞こえて、声のする方へ視線を巡らせるとそこには、



「なっちゃん!?……と、啓祐???」



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