WITH
大きな声を出した私はチラチラと視線を向けられ慌てて口元を掌で押さえて、クスクスと笑う啓祐と手を振るなっちゃんのいる席へ行き、そそくさと座った。
「二人一緒なんて、どうしたのっ!?」
座ると同時にそう聞いた私に、二人はかしこまりながら予想もしていなかったことを伝えてくれた。
「俺達、結婚するんだ」
「えぇっ!!?」
またもや、店内に響くほど驚きの声を上げてしまったけれど、今は周りを気にするどころではなかった。
だって、二人って……
「付き合ってたの!?」
「うん、まぁ……。
隠してたつもりはないんだけどさ……なんとなく、言いそびれて」
苦笑しながら話す啓祐に、私は驚きを隠せないでいた。