WITH
気持ちを伝えて…
あの夜―――
晴哉から、まったく信じられない告白をされてからというもの。
私の毎日の日課になったのは、仕事後、携帯を開く度に溜め息を漏らすことだった。
なぜなら何通ものメールや着信が残されていて、そのすべてが晴哉からのものだったりする。
内容といえば、“会いたい”っていうメールや、たまに電話に出れば“今から遊ぼう”と言い出してみたり……
いくら断っても懲りずに毎日連絡をしてくる、ある意味打たれ強い晴哉に、いい加減鬱陶しさを覚え始めている。
夜、遊び歩くこともしなくなり、職場と家の往復を繰り返す日々を続けているうちにあっという間に1週間は過ぎ、クリスマスイブの前日になっていた。
クリスマスイブは、もちろん夜勤。
クリスマスは夜勤明けだから、ひたすら眠る……
そう考えていた、私。