WITH
“明日、廉に会う……?”
耳から離した携帯を呆然と見つめて、一瞬思考が停止した後、事の重大さに気付いた。
明日って……明日!?
突然すぎる展開に今更慌てふためきだす私は、落ち着くことも出来ないまま。
緊張のあまり、それ以上食事は喉を通らず、半分も食べないまま仕事に戻った。
仕事中もそわそわとしている私を、不思議なものでも見るような目で見つめてくる同僚に苦笑いを返すことしか出来なくて。
一生に一度あるか無いか……
それくらいにあり得ない程の緊張を抱えたまま、私は翌朝、クリスマスの1日を迎えた。