WITH
「公園はあの頃のままなのに、私達は変わっちゃったね?」
瞳を伏せてそう言った私に、
「そう、だな……」
切なげな廉の声が聞こえた。
「廉……
今から話すこと、最後まで聞いてもらってもいい?」
静かな室内では、私の小さくなってしまう声も響き渡って聞こえる。
目を開けて真っ直ぐに廉を見据え、コクリと頷くのを確認すると、俯いて静かに息を吐き出した。
今から話すことでどうなるかなんてわからないけれど、廉に私の思いのすべてを話さないと私自身が進めないから。
また湧き出した緊張で、上手く息が出来ないし今にも泣き出しそうだけど……
私は口を開き、ポツリポツリと話し始めた。