WITH
「……俺が一緒にいてやるから」
「何、言って……!?」
ハッと目を見開いて顔を上げれば、真剣な顔が至近距離あって。
「それに、紗和は汚れてない……」
にっこり微笑んでそう言ってくれる廉に、顔を伏せてしまう。
廉にこんな私を見られるのなら、他の男で忘れようなんてバカなことしなかったのに……
私は全然、キレイなんかじゃないよ?
「そんなに紗和が汚れてると思うんだったら、
俺が“紗和はキレイだ”ってこと、証明してやる……」
不機嫌そうな声が耳元でそう聞こえたと同時に。
持ち上げられた体は、あっという間に数メートル先のベッドに落とされていた―――